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microCMSとは?料金プランと向いているサイト

microCMSとは、管理画面で入力した内容をAPIでサイトに渡す日本製のヘッドレスCMSです。主な機能、無料のHobbyから有料プランまでの料金、APIの数え方を使ったプランの選び方、向いているサイトを整理します。

読了目安 15分
microCMSとは?料金プランと向いているサイト

サイトの作り直しやCMSの入れ替えを相談すると、候補として「microCMS」の名前が挙がることがあります。名前は聞いたことがあっても、何ができるのか、月にいくらかかるのか、自社のサイトならどのプランになるのかまでは、提案書だけでは見えにくいものです。

この記事では、microCMSの仕組みと主な機能を短くまとめたうえで、公式の料金ページで確かめたプランの内容と、更新したい内容から必要なプランを見当づける方法を説明します。TamaTはmicroCMSのパートナーで、実装のときにいちばんよく選ぶCMSもmicroCMSです。そのぶん、合わない場合もあわせて書きます。

microCMSとは

microCMSは、公式サイトで「APIベースの日本製ヘッドレスCMS」と説明されているCMSです。管理画面で記事やお知らせを入力すると、その内容をAPI(システム同士がデータを受け渡す窓口)で取り出せるようになり、サイトやアプリはそのAPIから内容を受け取って表示します(microCMS。2026-10-31 に確認)。

ヘッドレスCMSは、コンテンツを管理する部分だけを持ち、サイトの見た目を作る部分を持たないCMSです。そのため、microCMSを使うときは、サイトの画面(フロントエンド)を別に作ります。CMSのサーバーはmicroCMS側が運用するので、利用者がCMSのサーバーを用意する必要はありません(インフラは何を用意したら良いですか?。2026-10-31 に確認)。

管理画面で入力した内容はAPIを通ってWebサイトやアプリに届き、表示する画面は利用者が別に用意する

管理画面の中では、「サービス」が契約の単位です。1つのサービスには「お知らせ」「ブログ」のようなAPIを複数作れて、料金プランはサービスごとに1つ選びます。この「API」の数が、あとで説明するプラン選びの中心になります。

microCMSでできること

公式の機能ページから、サイトを作って運用するときに関わりやすいものを4つに絞って紹介します(確認日は記事末尾の参考に記載)。

項目ごとに分けたカードを、仕切りのあるトレーに整理している様子

入力欄を、サイトに合わせて組み立てられる

APIごとに、どんな入力欄を並べるか(APIスキーマ)を決められます。1行のテキスト、装飾や画像を入れられるリッチエディタ、画像、日時、選択肢などの欄を組み合わせ、よく使う組み合わせはカスタムフィールドとしてまとめられます。繰り返しフィールドを使うと、決めておいた部品を記事の中で積み上げる形の入力もできます(エディタ)。

APIの形は2種類あります。お知らせやブログのように同じ形の内容がいくつも並ぶものは「リスト形式」、会社概要のように1つしかないページの内容は「オブジェクト形式」で作ります(APIの作成・管理)。

公開までの流れを整えられる

下書き保存、公開日時と公開終了日時の予約、公開前のレビュー申請、更新履歴の確認ができます。公開や更新のときに、SlackやVercelなどへ通知を送る設定もあります。独自のステータス(カスタムステータス)を作る機能は、BusinessプランとEnterpriseプランだけで使えます(ワークフロー)。

画像を、URLの指定で縮小・変換できる

アップロードした画像は、URLにパラメータを付けるだけで、サイズや画質の調整、WebP形式への変換ができます。公式によると、画像の処理にはimgixが使われていて、その利用料はmicroCMSの料金に含まれています(画像編集)。

外のシステムから、APIで入稿・更新できる

内容の取得(GET)だけでなく、APIを通じた作成・編集・削除(POST・PUT・PATCH・DELETE)もできます。お問い合わせフォームの内容をmicroCMSに保存したり、別のシステムからまとめて登録したりするときに使います(コンテンツAPI)。

メンバーごとに見られるAPIや操作を分ける権限管理は、BusinessプランとEnterpriseプランの機能です。外部のライターに記事を頼む場合や、部署ごとに担当を分ける場合に関わります(権限管理)。

microCMSの料金プラン

次の表は、2026年10月31日にmicroCMSの料金プランで確かめた内容です。価格はすべて税抜で、公式ページによると2025年6月10日に改定されたプランです。料金は変わることがあるので、契約の前に公式ページで確かめてください。

項目

Hobby

Team

Business

Enterprise

月額(税抜)

0円

4,900円〜

75,000円〜

お見積もり

API数

5個

10個(追加1個 2,000円)

30個(追加1個 2,000円)

50個(追加1個 2,000円)

メンバー数

3人

3人(追加1人 1,200円)

20人(追加1人 1,200円)

50人〜(追加1人 1,200円)

データ転送量

20GB/月(超えるとAPIが止まる)

200GB/月(超過分 1GBあたり20円)

1TB/月(超過分 1GBあたり18円)

1TB〜/月(超過分 1GBあたり16円)

APIの呼び出し回数

無制限

無制限

無制限

無制限

コンテンツ数

10,000件

20,000件

50,000件

100,000件

主に増える機能

―

CSVエクスポート、APIグループ、ファイルアップロード、AIレビュー

権限管理、IP制限、カスタムステータス、過去バージョンの復元、複数環境の管理、技術サポート

監査ログ、シングルサインオン(SAML)、SLA(オプション)、請求書払い

2要素認証の必須化は、料金表の比較ではEnterpriseの機能として載っていますが、注には有料プランで必須化できるとも書かれています。契約前にmicroCMSに確かめてください(microCMSの料金プラン。2026-10-31 に確認)。

表に入れていない項目(APIキーの数、1ファイルのサイズ上限、AIクレジットなど)も公式ページにあります。コンテンツAPI、画像API、予約投稿、レビュー申請は、Hobbyを含む全プランで使えます。

無料のHobbyプランでどこまで使えるか

Hobbyプランはクレジットカードの登録なしで始められます。料金ページでは「個人の小規模なプロジェクトに」と案内されていますが、公式のヘルプでは、法人のサイトで使うことも、広告を載せたサイトで使うこともできると回答しています(Hobbyプランを法人のウェブサイトで使うことは可能ですか?、HobbyプランでGoogle AdSenseやAmazonアソシエイトを導入することは可能ですか?)。

注意したいのはデータ転送量です。Hobbyプランで月20GBを超えると、その時点でAPIが止まり、翌月1日の午前9時まで再開しません。サイトがmicroCMSから直接内容を取って表示している場合は、ページが正しく表示されなくなることがあります。Teamプラン以上に上げるとAPIは再開します(Hobbyプランでデータ転送量が20GB/月を超えた場合はどうなりますか?)。有料プランでは止まらず、超えた分が従量で請求されます(データ転送量とは何ですか?)。

有料プランの無料トライアル

有料プランには14日間の無料トライアルがあり、1つのサービスにつき1回だけ使えます。トライアルが終わる時点で支払い情報を登録していないと、Hobbyプランに戻ります。そのときAPIの数などがHobbyの上限を超えていると、APIとメディアの配信がすぐに止まると公式は注意しています(料金プランの変更)。本番のサイトでトライアルを使うときは、終わる日を控えておくと安心です。

プランの選び方:APIの数え方から見積もる

プランを分けるのは、主にAPIの数、メンバーの数、データ転送量、それと上位プランだけの機能です。発注の前に、この4つを順に書き出しておくと、提案されたプランが妥当かを自分で確かめられます。

APIは「更新したい内容の種類」ごとに1個

ヘッドレスCMSでは、更新したい内容の種類ごとにAPIを1個作ります。たとえばコーポレートサイトで「ニュース」「採用情報」「お問い合わせ」の3つを更新できるようにするなら、APIは3個です(microCMSとStrapiのコスト比較|月額・API数で選ぶヘッドレスCMS)。

数えるときに見落としやすいのが、分類のためのAPIです。microCMSのテンプレートで「ブログ」を作ると、記事のAPIとカテゴリのAPIの2個ができます(APIの作成・管理)。記事にタグを付けたい、著者ごとに一覧を出したい、といった要望があると、そのぶんAPIが増えることがあります。ただし分類は、別のAPIを参照する方法(コンテンツ参照)のほか、APIを増やさずに選択肢の欄(セレクトフィールド)で持たせる方法もあります(ブログやお知らせに、カテゴリやタグを作成する方法は?。2026-10-31 に確認)。会社概要やトップページの見出しのように1ページにしかない内容も、更新できるようにするならオブジェクト形式のAPIとして1個に数えます。

書き出してみると、次のような数え方になります。

  • 更新したいページや欄を挙げる(ニュース、採用情報、ブログ、会社概要など)
  • それぞれに付ける分類を挙げる(カテゴリ、タグ、著者など)
  • 分類を別のAPIで管理する場合は、その数も足す。足した数が、必要なAPIの数の目安になる
更新したいページと、別のAPIで管理する分類を一つずつ数えて足すと、必要なAPIの数の目安になる

TamaTは、APIが10個前後に収まるかどうかを、microCMSを選ぶときの判断の目安の一つにしています。TeamプランはAPIを1個2,000円/月(税抜)で追加できるので、10個を少し超える程度なら、追加料金を含めて比べるのが現実的です(microCMSとStrapiのコスト比較|月額・API数で選ぶヘッドレスCMS)。

更新に関わる人の数

メンバー数は、管理画面にログインする人の数です。HobbyとTeamは3人までで、Teamは1人1,200円/月(税抜)で増やせます。社内の担当者に加えて、制作会社や外部のライターにもアカウントを渡すなら、その人数も入れて数えます。

データ転送量が上限に近づく場面

データ転送量は、APIで内容を取得したときと、microCMSに置いた画像やファイルが表示・ダウンロードされたときに数えられます。公式のヘルプでは、ページビューの多いサイトと画像を多く使うサイトは転送量が増えやすいと説明しています(データ転送量とは何ですか?)。

数え方は、サイトの作り方で変わります。

  • 前もってページを作っておく作り方(SSG):内容を取りに行くのはサイトを作り直すときだけで、閲覧ごとには数えられない
  • 閲覧者のブラウザが内容を取りに行く作り方(CSR):ページが表示されるたびに数えられる
  • サーバーが閲覧のたびにページを組み立てる作り方(SSR):サーバーがmicroCMSから内容を取るたびに数えられる
  • 画像:作り方にかかわらず、ブラウザで表示されるたびに数えられる

公式の説明は、ブラウザやサーバーのキャッシュを考えない単純な場合のものです。

無料のHobbyプランを本番のサイトで使う場合は、アクセス数と画像の量から転送量を見積もっておくと安心です。Hobbyは月20GBを超えるとその時点でAPIが止まりますが、Team以上のプランは止まらず、超えた分が従量で請求されます(データ転送量とは何ですか?)。

Businessプランの機能が要るか

TeamとBusinessでは月額の差が大きいため、Businessを選ぶ理由は機能で説明できるようにしておきます。表の中で、Businessから使えるのは次のような機能です。

  • 権限管理:メンバーごとに触れるAPIや操作を分けたい(外部のライターに頼む、部署ごとに担当を分ける)
  • IP制限:管理画面やAPIに、決まった場所からしか入れないようにしたい
  • 過去バージョンの復元:記事を以前の状態に戻したい。Teamまでは更新履歴の閲覧と比較はできるが、復元はできない
  • 複数環境の管理:1つのサービスの中で、複数の環境を扱いたい
  • 技術サポート:microCMSの技術サポートを受けたい

社内の情報セキュリティの決まりで、監査ログやシングルサインオンが求められる場合は、Enterpriseプランの範囲になります。どこまでのセキュリティや運用の要件を求めるかは、APIの数と並ぶもう一つの判断の目安です(microCMSとStrapiのコスト比較|月額・API数で選ぶヘッドレスCMS)。

API数、メンバー数、データ転送量、必要な機能を順に確かめると、HobbyからEnterpriseまでのどのプランになるか見当がつく

microCMSが向いているサイト・向いていない場合

TamaTは「ヘッドレスCMS比較とおすすめ|JamstackのCMS選び」で、日本国内向けの一般的なWebサイトにはmicroCMSを選ぶ、と整理しています。上の数え方に当てはめると、次のようなサイトがmicroCMSに合いやすいと見ています。

  • 更新する内容の種類が、ニュース・ブログ・採用情報など10個前後に収まる
  • 更新担当者が日本語の管理画面で入力したい
  • CMSのサーバーを自社で運用する人を置きたくない

一方で、更新する内容の種類が数十個にのぼる場合や、データの構造が複雑で高度なカスタマイズが必要な場合は、Strapiのように自社のサーバーで運用するCMSも検討する価値があります(Strapiはオープンソースで、自前のサーバーに置いて動かせます。Strapi Documentation、Deployment。2026-10-31 に確認)。費用の比べ方は「microCMSとStrapiのコスト比較|月額・API数で選ぶヘッドレスCMS」に、他のヘッドレスCMSとの違いは「ヘッドレスCMS比較とおすすめ|JamstackのCMS選び」にまとめています。

また、更新のたびにブロックを並べてランディングページを組み立てるような運用は、更新する欄を前もって決めておくmicroCMSの仕組みとは相性がよくありません。WordPressからの切り替えを考えている場合は、「「脱WordPress」と言われた制作会社が、最初に確認すべきこと」で、WordPressを続けるほうがよい場合も含めて整理しています。Newtから移る場合の手順は「Newt終了までにやることと、microCMSへの移行手順」をご覧ください。

microCMSの導入を相談するときに伝えること

microCMSの契約は、利用する会社が直接結ぶほか、制作会社が契約して発注元のサイトに導入することもできます。別に代理店契約を結ぶ必要はありません(制作会社が契約し、顧客の環境に導入してもよいですか?)。TamaTの見積もりでは、初期開発費と月額の運用費を分け、CMSや配信環境の利用料も分けてご案内します。

制作会社や開発会社に相談するときは、次の4つを伝えると、プランと作る範囲の話が早く進みます。

  • 更新したい内容の種類と、付けたい分類(APIの数の見当がつく)
  • 管理画面を使う人の人数と、社外の人が入るか(メンバー数と権限管理の要否がわかる)
  • 月のおおよそのアクセス数と、画像を多く使うかどうか(データ転送量の見当がつく)
  • 社内のセキュリティの決まり(IP制限、監査ログ、シングルサインオンが要るか)

TamaTはmicroCMSのパートナーです(microCMS パートナー:合同会社TamaT。2026-10-31 に確認)。サイト刷新とCMS移行では、現状調査・課題整理、改善範囲の決定、設計・実装・移行、切替・引継ぎの順に進めます。TamaTに頼む場合の開発費と保守費の概算は見積もりシミュレーターで確かめられます。microCMSの利用料は上の料金表のとおり別にかかります。microCMSにするかどうかを決める前の段階でも、上の4つがわかる範囲でお問い合わせからお聞かせください。

参考

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