Newt終了までに やる ことと、 microCMSへの 移行手順
Newtは2026年11月24日13:59にサービスを終了し、データはすべて削除されます。終了までにコンテンツ・画像・フォームのデータを書き出す順番と、microCMSへ移す手順、画像のURLやフォームで詰まりやすい点をまとめました。
ヘッドレスCMSの「Newt」は、2026年11月24日(火)13:59にサービスを終了します。Newtでサイトを運営している会社の担当者と開発者に向けて、終了日までにやることを、データの書き出し、移し先の選び方、microCMSへの入れ方の順にまとめます。
Newtはいつ終わり、何が消えるか
Newtの全サービスは、2026年11月24日(火)13:59に使えなくなります。CMS App(記事などを管理する機能)とForm App(フォームの機能)の両方が対象で、終了後は管理画面もAPIも使えません。終了日の延長は、どの利用者にもありません。
終了後、アカウント情報・スペース情報・モデル情報・コンテンツ情報・アセット情報はすべて削除され、閲覧や復元の依頼にも応じないと案内されています。11月24日13:59までに書き出していないデータは、取り戻せないと考えてください。
料金は、2026年10月分の請求が最後で、11月分は請求されません(出典:Newt「サービス終了のお知らせ」、Newt「サービス終了についてのよくあるご質問」)。
11/24までにやることの順番
移し先を決めるより先に、データを書き出して手元に保存してください。書き出しておけば、移し先の検討や移す作業が11月24日をまたいでも、データそのものは失われません。ただし、サイトがNewtのAPIや画像のURLを読みに行っている場合、その部分は13:59以降に表示されなくなるおそれがあります(下のリストの5)。
- Newtにあるものを洗い出す(モデルの種類と項目、コンテンツ、画像などのアセット、Form Appのフォーム)
- コンテンツ・アセット・フォームのメッセージを書き出して保存する
- 移し先を決める
- 移し先にデータを入れ、サイトの読み込み先をつなぎ替える
- サイトがNewtのAPIや画像のURLを読みに行っている箇所が残っていないかを確かめる
- Newtを解約する
5は、終了後に管理画面もAPIも使えなくなることからの注意です。Newtを読みに行く処理が残っていると、終了後にその部分が表示されなくなるおそれがあります。
6の解約は、Newtの案内では「有料プランの場合はFreeプランへのダウングレード」「スペースの削除」「アカウントの削除」の3つです。スペースを削除すればデータも消えるので、書き出しと保存を確かめてから行ってください。
Newtから書き出すもの
Newtは、データの書き出し方を公式に案内しています。対象はコンテンツ、アセット、Form Appのメッセージの3つです(出典:Newt「データエクスポートについてのご案内」)。
コンテンツ(記事、カテゴリ、著者など)
コンテンツは、APIで取得して書き出します。APIは2種類あり、取得できる範囲が違います。
API | 取得できるもの |
|---|---|
Newt API | 下書きを含む最新のコンテンツ |
CDN API | 公開中のコンテンツのみ |
公開していない下書きも移すなら、Newt APIで取得します。取得したデータはJSONファイルとして保存します。ほかのCMSに入れるときは、データの形を整える作業が必要だとNewtは案内しています。
アセット(画像や動画などのファイル)
アセットは、管理画面の「スペース設定」→「一般」にある「アセットの一括ダウンロード」から、zipファイルでダウンロードできます。アセットが多いと、zipが複数に分かれます。zipの中のフォルダ構成は、NewtでのアセットのURL(https://{スペースUID}.assets.newt.so/v1/{フォルダ名}/{ファイル名})と同じです。
記事の本文や画像の項目には、このURLが入っています。移したあとに画像を表示するには、URLの「https://{スペースUID}.assets.newt.so/v1」の部分を、新しい置き場所のURLに置き換える必要があります。
Form Appのメッセージ
Form Appのフォームに届いたメッセージは、フォームごとの受信トレイから、全件をCSVファイルでダウンロードできます。フォームの数だけ、この操作が必要です。
どこへ移すか
移し先は、大きく3つに分かれます。Newtは、特定のヘッドレスCMSへの移行サービスは提供しないとしています(Next.jsで既存サイトを続ける手順は公開されています。後述のc)。どれを選んでも、書き出したデータを使って自分たちで移すことになります。
移し先 | 向いている場合 | 注意すること |
|---|---|---|
a. microCMSへ移す | 今後も記事やお知らせを更新し、更新担当者が日本語の管理画面で作業したい | Newtから自動で移す機能はなく、データの形を整えて入れる作業が要る |
b. ほかのヘッドレスCMSへ移す | コンテンツの種類が多い、データの構造が複雑、多言語での展開が前提 | 同じく、データを整えて入れる作業が要る |
c. 書き出したデータでサイトを続ける | 今後、コンテンツを追加しない | 更新するにはデータのファイルを直接書き換えることになる |
TamaTは、更新を続けるサイトで、更新担当者が日本語の管理画面で作業することを重視するなら、aのmicroCMSを目安にしています。コンテンツの種類が多い、データ構造が複雑、多言語での展開が前提といった場合は、bも含めて比べてください。CMSごとの違いは「JamstackのCMS比較|microCMS・Strapi・Contentfulの選び方」に、microCMSとStrapiの費用の違いは「microCMSとStrapiのコスト比較」にまとめています。
cについてNewtは、新しくデータを追加しない場合は基本的に可能だとしています。Next.jsで作ったサイト向けには、書き出したJSONと画像を使って、APIを呼ばずに表示する手順が公開されています。この手順は、ビルド時にページを作る静的レンダリングを使っていることを前提にしています(出典:Newt「Newtからエクスポートしたデータを利用して、Next.jsの既存サイトを引き続き運営する」)。
microCMSへの入れ方
microCMSにも、特定のCMSからデータを移す機能はありません。microCMSのヘルプでは、次の流れが案内されています(出典:microCMS ヘルプ「他のCMSからデータの移行をする方法はありますか?」)。
- 移行元のデータの要素(タイトル、本文、サムネイルなど)を洗い出す
- microCMSでのデータの持ち方(API、フィールド)を設計する
- APIを作成し、設定する
- データを登録する
microCMSの「API」は、記事やお知らせといったデータの入れ物を指します。Newtの「モデル」と、その項目(フィールド)を、microCMSのAPIとフィールドに対応させるのが2の作業です。
4の登録は、APIで入れる方法と、CSVファイルで入れる方法があります。
APIで入れる
コンテンツを登録するAPI(POST/PUT)を使います。POSTではコンテンツIDが自動で決まり、IDを指定して入れたい場合はPUTを使います(出典:microCMS ヘルプ「コンテンツのエクスポート(バックアップ)、インポート方法は?」)。記事のURLにIDを使っているサイトで、移したあともURLを変えたくない場合は、PUTを選ぶことになります。APIでもCSVでも、一部のフィールドは対応が部分的なので、入れる前に各フィールドの仕様を確かめてください。
CSVファイルで入れる
管理画面からCSVファイルを読み込んで、まとめて登録する方法です。microCMSのドキュメントでは、次の決まりが示されています(出典:microCMS ドキュメント「コンテンツのCSVインポート」)。
- 使えるのは、リスト形式のAPIだけ
- 文字コードはUTF-8(BOMなし)
- リッチエディタ(本文の項目)はHTMLの文字列で入れる。リッチエディタが対応しているHTMLの範囲に限られる
- 画像の項目に入れられるのは、microCMSで配信されている画像のURL
- 1件でもエラーがあると、その時点で処理が止まり、1件も追加されない
- CSVで追加したコンテンツでは、Webhook(更新を外部に知らせる仕組み)は通知されない
- 一度に入れられる件数の上限は、プランによって違う
Webhookでサイトの再ビルドを始めている構成では、CSVで入れただけではサイトに反映されないことになります。入れ終わったあとに、手動でビルドする手順を決めておいてください。
つなぎ目で詰まりやすいところ
画像のURL
microCMSのリッチエディタにAPIで本文を入れるとき、imgタグに指定できるのはmicroCMSのドメインのURLだけで、外部のURLは指定できません(出典:microCMS ヘルプ「APIでリッチエディタに画像を登録する際、外部URLの画像を指定できますか?」)。CSVで入れる場合も、画像の項目はmicroCMSで配信されている画像のURLです。
そのため、Newtから書き出した画像をmicroCMSにアップロードし直し、本文や画像の項目に入っているNewtのURLを、microCMSのURLに置き換える作業が要ります。順番は次のとおりです。
- Newtのアセットをzipで一括ダウンロードする
- 画像をmicroCMSにアップロードし、新しいURLを受け取る
- 本文や画像の項目にあるNewtのURLを、新しいURLに置き換える
- 置き換えたデータをmicroCMSに登録する
2は、マネジメントAPIのメディアのアップロード(POST /api/v1/media)で自動化できます。1回のリクエストで送れるのは1ファイルで、サイズの上限は5MBです。上限を超えるファイルは管理画面からアップロードします。画像以外のファイル(PDFなど)のアップロードは、Team・Business・Enterpriseプランの機能です。APIキーには「メディアのアップロード」の権限が必要です(出典:microCMS ドキュメント「POST /api/v1/media」)。
Form Appのフォーム
Form Appで受けていたフォームは、11月24日13:59に止まります。過去に届いたメッセージはCSVで書き出せますが、フォームそのものは移し先で作り直す必要があります。Newtは、他社の「ヘッドレスフォーム」のサービスを使うと、比較的少ない作業量で移せるとしています(出典:Newt「サービス終了についてのよくあるご質問」)。
フォームの送信先を変えたら、実際に送信して、通知が届くことを確かめてください。届かないまま気づかずにいると、その間の問い合わせを取りこぼします。
自分たちで移すのが難しい場合
TamaTはmicroCMSのパートナーで(microCMS パートナー紹介)、microCMS、Newt、Strapi、Contentfulでの実装経験があります。WordPressで運営されていたWebメディアをNext.jsとmicroCMSで作り直した際は、約10,000ページのコンテンツと、約20,000点の画像の移行も担当しました(「キャリアガーデン」サイトリニューアル)。
Newtのモデルの洗い出しから、microCMSの設計、データと画像の移行、フォームの付け替えまで、どこからでもご相談いただけます。既存コンテンツの移行量を含めた費用の考え方と、初期費用・月額費用の概算を出せる見積もりシミュレーターは「開発費用と見積もり」にあります。11月24日までの日数で何ができるかも含めて、お問い合わせフォームからご連絡ください。
