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システム開発の費用は何で決まるか、内訳と見積もりの読み方

システム開発の費用は、ページ制作、機能、プロジェクト管理、月額の運用保守の4つに分けると読めます。TamaTの見積もりシミュレーターの単価とテンプレートを例に、内訳の読み方と、見積もりを受け取ったら確かめる点をまとめました。

読了目安 8分
システム開発の費用は何で決まるか、内訳と見積もりの読み方

システム開発の費用は、何を作るかが決まるまで1つの数字になりません。ただ、見積もりの行は、いくつかの箱に分けると読みやすくなります。

この記事では、TamaTが公開している見積もりシミュレーターの単価を例に、システム開発の費用が何で決まるか、内訳の読み方、見積もりを受け取ったときに確かめる点をまとめます。記事中の金額はすべてシミュレーターの概算(税別)で、正式な見積もりではありません。

費用の出し方は、会社によって違う

見積もりの金額の出し方には、主に次の3つがあります。どれが良い・悪いということではなく、受け取った見積もりがどの形かによって、確かめる点が変わります。

出し方

中身

受け取ったときに確かめること

人月単価×工数(人月)

作業する人の1か月あたりの単価に、かかる人数と月数を掛ける

どの作業に何人月を見込んでいるか

機能・ページごとの単価の積み上げ

ページや機能ごとの単価を足していく。TamaTのシミュレーターはこの形

どの機能が入っていて、どれが入っていないか

一式の価格

作るもの全体を1つの金額で示す

「一式」に何が含まれ、何が追加になるか

何を作るかがまだ揺れている段階なら、まず単価の積み上げで概算を出し、最初に必要な機能と後から追加する機能を分けて相談する進め方を、TamaTは勧めます。ただし、単価はあくまで目安です。同じ「決済機能」でも、要件しだいで作業の量は変わります。正式な金額は、相談のあとで範囲と条件を確かめてから決まります。

見積もりは4つの箱に分けて読める

TamaTの見積もりシミュレーターは、費用を「基本ページ制作」「機能要件」「プロジェクト管理」「公開後の運用保守」の4つに分けています。はじめの3つが初期費用、最後の1つが月額費用です。

1. 基本ページ制作

画面(ページ)の数で決まる部分です。最初に開くトップページと、それ以外のサブページで単価が違い、デザインを含めるかどうかで金額が足されます。

項目

シミュレーターの概算(税別)

TOPページ

80,000円/ページ

TOPページのデザイン込み

+80,000円/ページ

サブページ

60,000円/ページ

サブページのデザイン込み

+60,000円/ページ

2. 機能要件

システムで何ができるかを決める部分です。後で見る3つのテンプレートでは、いずれもこの箱がいちばん大きくなります。

機能

シミュレーターの概算(税別)

含まれるものの例(シミュレーターの説明から)

基本システム開発

600,000円

ユーザー管理、権限管理、基本的なデータの登録・表示・更新・削除

データ管理機能

400,000円

データどうしの関連付け、履歴管理、入力内容のチェック

業務ロジック実装

500,000円

承認フロー、自動計算、決まった時刻にまとめて動かす処理(バッチ処理)など

分析・レポート機能

300,000円

データの集計、グラフ表示、CSV出力、PDF帳票

管理画面開発

400,000円

データの一覧・詳細表示、検索・絞り込み、CSVの取り込みと書き出し、操作の記録(監査ログ)

API開発

500,000円

画面とデータをつなぐ窓口(API)の設計と開発。認証、入力チェックなどを含む

リアルタイム機能

300,000円

複数の利用者のあいだでデータを自動で同期する

会員認証機能

200,000円

会員登録、ログイン・ログアウト、マイページ

決済機能

300,000円

クレジットカード決済、銀行振込、コンビニ決済など

検索機能

100,000円

キーワード検索、カテゴリ絞り込み

アクセス解析

50,000円

Google Analyticsなどで利用状況を測る

SSL/セキュリティ対策

30,000円

通信の暗号化(SSL証明書)、セキュリティヘッダー、WAFの設定

PWA対応

150,000円

オフライン対応、ホーム画面への追加、プッシュ通知

3. プロジェクト管理

開発の進行を管理するディレクションの費用です。シミュレーターでは、1か月150,000円に開発期間の月数を掛けて計算します。期間が長くなるほど、この箱は大きくなります。

4. 公開後の運用保守(月額)

公開したあと、毎月かかる費用です。必要なものだけを選びます。

項目

シミュレーターの概算(税別)

フロントエンドコンテンツの軽微修正

30,000円/月

デプロイサーバー運用

15,000円/月

バックエンドサービス運用

30,000円/月

定期バックアップ運用

10,000円/月

これとは別に、サーバーや決済などの外部サービスの利用料がかかることがあります。TamaTは、初期の開発費と月々の運用費を分けて見積もり、外部サービスの利用料も分けて案内します。

見積もりの行を、基本ページ制作、機能要件、プロジェクト管理の初期費用3つと、保守やサーバー運用などの月額費用1つに分けて読む方法。プロジェクト管理は1か月15万円。

自分の条件で試すなら、見積もりシミュレーターで近い案件のテンプレートを選び、ページ数や機能を変えてみてください。初期費用と月額費用の概算が、内訳つきで表示されます。

3つのテンプレートで内訳を比べる

シミュレーターには、近い案件から始めるためのテンプレートがあります。Webアプリや業務システムに近い3つを4つの箱に分けると、次のとおりです。いずれもシミュレーターの概算(税別)で、この金額で作れるという見積もりではありません。

スタートアップMVP

業務システム

基幹システム

想定

仮説を確かめる最小限の機能で公開

部門や特定業務向けの中規模システム

業務の中核を担う大規模システム

基本ページ制作

520,000円(TOP 1・サブ 3、デザイン込み)

640,000円(TOP 1・サブ 4、デザイン込み)

1,960,000円(TOP 1・サブ 15、デザイン込み)

機能要件

1,380,000円(基本システム開発、API開発、会員認証機能、SSL/セキュリティ対策、アクセス解析)

1,780,000円(左の機能に管理画面開発を追加)

2,080,000円(左の機能にリアルタイム機能を追加)

プロジェクト管理

300,000円(2か月)

900,000円(6か月)

1,800,000円(12か月)

初期費用の合計

2,200,000円(約220万円)

3,320,000円(約332万円)

5,840,000円(約584万円)

月額

45,000円(軽微修正、デプロイサーバー運用)

85,000円(月額の4項目すべて)

85,000円(月額の4項目すべて)

スタートアップMVPから業務システムに移ると、初期費用は1,120,000円増えます。内訳は、プロジェクト管理が2か月から6か月に延びた分が600,000円、管理画面開発の追加が400,000円、サブページ1ページ分(デザイン込み)が120,000円です。業務システムから基幹システムでは2,520,000円増え、内訳はページ制作が1,320,000円、プロジェクト管理が900,000円、リアルタイム機能が300,000円です。

このテンプレートでは、規模が上がるにつれて、機能の追加よりも画面の数と開発期間の差のほうが大きく効いています。実際の案件では機能の中身で金額が変わるため、あくまで箱の大きさの目安として見てください。

見積もりシミュレーターの3つのテンプレートの概算(税別)を比べた横棒。スタートアップMVPは約220万円と月4万5千円、業務システムは約332万円と月8万5千円、基幹システムは約584万円と月8万5千円で、ページ制作とプロジェクト管理の差が大きい。

TamaTが作った業務システムには、不動産会社の物件・顧客データベースシステムや、飲食店のセルフオーダーシステムがあります。

単価の表の外で、費用が変わりやすいところ

単価を積み上げただけでは見えない部分で、金額が動くこともあります。TamaTのサービスページでは、Webアプリの費用は決済、権限、外部連携などの機能によって、業務システムの費用はデータ移行、権限、帳票の数によって変わると案内しています。シミュレーターの注記にも、原稿の準備状況、既存システムとの連携、データ移行の量によって変動すると書いています。

たとえばExcelや既存のシステムからデータを移す場合、TamaTは既存データの形式、量、品質を確かめてから、移す対象と方法を決め、調査と移行の範囲を見積もりに書きます。

見積もりを受け取ったら確かめること

どの出し方の見積もりでも、次の順に見ていくと、抜けや食い違いに気づきやすくなります。

  1. 初期費用と月額費用が分かれているか:公開後に毎月かかる保守やサーバーの費用が、書かれているかを確かめます。
  2. 外部サービスの利用料が別に書かれているか:サーバーや決済サービスなどの利用料が、開発費とは別にかかるかを確かめます。
  3. データ移行、権限、帳票の数が入っているか:既存のデータを移すなら、移す量と方法が範囲に含まれているかを見ます。
  4. 最初に作る機能と、後から足す機能が分かれているか:一度に全部を作るのか、一部の業務から始めて広げるのかで、初期費用は変わります。
  5. 税の扱いが書かれているか:金額が税込か税別かを見積書で確かめます。
受け取った見積もりで、初期費用と月額費用の区別、外部サービスの利用料、データ移行や権限や帳票の数、後から足す機能の区別、税の扱いを順に確かめる流れ。

相談するときは

何を作るかが固まっていなくても、目的や予算を伺えば、作る範囲と進め方を一緒に決められます。一部の業務から導入して、段階的に広げる方法も検討できます。

業務システムの開発は業務システム開発のページ、Webアプリの開発はWebアプリ開発のページで紹介しています。費用の相談は、お問い合わせフォームから受け付けています。

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