PWAか ネイティブか、 アプリ開発の 選び方と 費用の 考え方
アプリ開発を頼む前に、ブラウザで使うWebアプリ、ホーム画面から開くPWA、ストアから入れるネイティブアプリのどれにするかを決めると、費用と依頼先が絞れます。4つの問いでの選び方と、TamaTの単価で見た費用の考え方をまとめました。
「アプリを作りたい」という相談でも、できあがるものは大きく3つに分かれます。ブラウザで開くWebアプリ、Webアプリをホーム画面から起動できるようにしたPWA、App StoreやGoogle Playから入れるネイティブアプリです。どれにするかで、費用の組み立ても、頼める開発会社も変わります。
この記事では、アプリの開発を依頼する前の担当者に向けて、3つの違い、用途に合う作り方の決め方、TamaTの見積もりシミュレーターの単価で見た費用の考え方を順に説明します。TamaTはWebアプリとPWAを作る会社です。ネイティブアプリのほうが合う場合についても書きます。
「アプリ」には3つの作り方がある
Webアプリ:ブラウザで開いて使う
URLを開けば、そのままブラウザで使えるアプリです。利用者は何もインストールしません。会員登録、予約、注文、社内の管理画面などを、この形で作れます。TamaTの見積もりシミュレーターでも、Webアプリケーションの例として社内業務システム、顧客管理システム、予約・受発注システムを挙げています。
PWA:Webアプリをホーム画面から起動できるようにしたもの
PWA(Progressive Web App)は、Webアプリに「端末にインストールできる」「通信が不安定でも使える」といった性質を足したものです。Googleの開発者向けサイトweb.devは、PWAを1つのコードベースであらゆる端末の利用者に届けられるWebアプリと説明し、設計の柱として「機能性」「信頼性」「インストール可能性」の3つを挙げています。
iPhoneでは、iOS・iPadOS 26から、Safariの「ホーム画面に追加」で追加したサイトは、初期設定でブラウザではなく1つのアプリのように開きます(それより前のバージョンでは、Web App Manifestで「standalone」などを指定したサイトや、専用のmetaタグを入れたサイトだけがこう開きました)。追加するときに「ウェブアプリとして開く」をオフにすれば、これまでどおりブラウザで開くアイコンにもできます。通知(Web Push)は、2023年2月にWebKit(Safariのエンジンの開発チーム)が発表したとおり、iOS・iPadOS 16.4から、ホーム画面に追加したWebアプリで使えます。
ネイティブアプリ:ストアから入れる
iPhoneやAndroidのOS向けに作り、App StoreやGoogle Playで配るアプリです。OSごとに作るか、1つのコードから両方のOS向けに作る仕組みを使います。ストアで配るには、Appleでは年間99ドルのApple Developer Programへの登録が、Google Playでは1回限り25ドルの登録料が必要です。
3つを並べると、次のようになります。
Webアプリ | PWA | ネイティブアプリ | |
|---|---|---|---|
使い始め方 | URLを開く | URLを開き、ホーム画面に追加する | ストアからインストールする |
開き方 | ブラウザの中で開く | ホーム画面のアイコンから、アプリのように開く | ホーム画面のアイコンから開く |
iPhoneへの通知 | Safariなどのブラウザで開いたままでは届かない | iOS・iPadOS 16.4から使える(ホーム画面に追加したもの) | 使える |
ストアの登録料 | かからない | かからない | Apple 年間99ドル、Google Play 1回25ドル |
作り方 | Webの技術で1つ作る | Webアプリに、ホーム画面への追加やオフライン対応を足す | OSごとに作るか、両方のOS向けに作る仕組みを使う |
TamaTの対応 | 対応 | 対応 | ネイティブアプリの開発会社への相談を勧めます |

4つの問いで、自分に合う作り方を決める
ここからはTamaTの見立てです。次の問いに上から順に答えると、多くの場合は作り方が決まります。
1. ストアで見つけてもらう、ストアから配る必要があるか
アプリストアの検索から利用者を集めたい、取引先から「ストアにあるアプリで」と求められている、といった場合は、ネイティブアプリが前提になります。TamaTが作るWebアプリとPWAは、ストアを通さず、URLやQRコードで利用者に届けるものです。
2. 端末の機能を深く使うか
web.devは、Webでできることは広がり続けている一方で、まだWebでは使えない機能もあると書いています。端末の機能を深く使うことがアプリの中心にあるなら、作り始める前にネイティブアプリの開発会社に相談するのが確実です。使いたい機能がはっきりしているなら、Webで実現できるかを最初に確かめておくと、後から作り方を変えずに済みます。
3. 毎日のように開いてもらい、通知で知らせたいか
毎日のように開いてもらう道具で、通知で知らせたいことがあるなら、PWAが候補になります。ホーム画面のアイコンからすぐに開け、iPhoneでも通知を送れます。ただし、WebKitの案内では、通知を使えるのはホーム画面に追加したWebアプリで、通知の許可を求めるのは、利用者が「通知を受け取る」ボタンを押したときなど、利用者の操作に応じた場合に限られます。利用者にホーム画面へ追加してもらうための案内も、あわせて考える必要があります。
4. 必要なときに開けば足りるか
予約、注文、会員証、イベントへの参加のように、必要なときに開けば足りる仕組みなら、Webアプリで始められます。URLやQRコードを開けばすぐに使え、利用者はインストールしなくて済みます。
TamaTが作った「よきかな」は、横浜市青葉区とその周辺のイベント情報のサイトで、スマートフォンでの利用を最優先に設計し、iPhoneでもAndroidでもインストールせずに使えます。参加型クイズサイトは、イベント会場のQRコードからスマートフォンですぐに参加できるWebアプリです。
TamaTの勧めは、毎日は開かない予約・注文・会員の仕組みなら、まずWebアプリで作って公開し、使われ方を見てから、必要に応じてPWAの対応を足す進め方です。この進め方にも弱点があります。ストアの検索からは見つけてもらえないため、URLやQRコード、LINEなどで利用者に知らせる手間がかかります。また、iPhoneで通知を届けるには、利用者にホーム画面へ追加してもらう必要があります。

費用はどう組み立てるか
ネイティブアプリの開発費は、TamaTの見積もりシミュレーターには載っていません。ネイティブアプリの開発会社に確かめてください。ストアで配る場合の登録料は、先に書いたとおり、Appleが年間99ドル、Google Playが1回限り25ドルです。
WebアプリとPWAについては、TamaTの見積もりシミュレーターに機能ごとの単価を載せています。以下の金額は、いずれもシミュレーターの概算(税別)で、正式な見積もりではありません。
機能 | シミュレーターの概算(税別) | 含まれるものの例(シミュレーターの説明から) |
|---|---|---|
基本システム開発 | 600,000円 | ユーザー管理、権限管理、基本的なデータの登録・表示・更新・削除 |
会員認証機能 | 200,000円 | 会員登録、ログイン・ログアウト、マイページ |
決済機能 | 300,000円 | クレジットカード決済、銀行振込、コンビニ決済など |
PWA対応 | 150,000円 | オフライン対応、ホーム画面への追加、プッシュ通知 |
考え方は足し算です。Webアプリの土台になる基本システム開発に、会員認証や決済など必要な機能を足し、ホーム画面からの起動や通知が要るならPWA対応を足します。実際の見積もりには、このほかに画面(ページ)の制作、プロジェクト管理、公開後の運用保守の費用が入ります。

TamaTは、初期の開発費と月々の運用費を分けて見積もり、サーバーや決済などの外部サービスの利用料も分けて案内します。正式な見積もりは、相談のあとで範囲と条件を確かめてから出します。手元で組み合わせを試すなら、見積もりシミュレーターで機能を選ぶと、初期費用と月額費用の概算が表示されます。
TamaTが作るもの、ネイティブアプリが合う場合
TamaTは、Next.jsとReactでWebアプリを作り、必要に応じてPWAに対応させます。要件の整理からの開発のほか、支給されたデザインや既存のAPIを使い、画面や機能を限った部分開発も引き受けます。
一方で、ストアでの配信が欠かせない場合や、端末の機能を深く使うことがアプリの中心にある場合は、ネイティブアプリを作る会社に相談するほうが合います。
業務システムを外注する前に確かめておきたい点は、Supabase(スーパーベース)とは|業務システム外注前の確認点にまとめています。
Webアプリ・PWAで作ると決めたら
誰が、どの場面で、何のために開くのかが分かれば、相談を始められます。最初に必要な機能と後から追加する機能を分けて、段階的に作る進め方も選べます。
TamaTのWebアプリ開発の内容はサービスページで紹介しています。作り方や費用の相談は、お問い合わせフォームから受け付けています。
