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- TamaTの実績 -

地域事業者のデジタル戦略を支える、イベント情報プラットフォームの開発事例

ホームページからの導線構築とイベント情報の一元管理を実現

地域事業者のデジタル戦略を支える、イベント情報プラットフォームの開発事例

2022.11.08

Webアプリ開発

横浜市青葉区内とその周辺のイベント情報プラットフォーム「よきかな」は、地域事業者の情報発信と集客を効率的に支援する統合サービスです。
最新のJamstack構築を用いながら、イベント情報の検索上位表示を強化し、人気イベントでは1イベント700PV以上を記録するプラットフォームを実現しました。

コロナ禍で見えた、地域のデジタル課題

「地域の事業者にとって、ホームページは情報発信の基盤として欠かせません。しかし、作っただけでは人は集まらない。特に(2020年当時は)地域でのSNS普及率も低く、各事業者のホームページへの導線作りが大きな課題です。」

コロナ禍も相まって地域の情報発信が停滞する中、こんな声が私たちのもとに届きました。地域事業者向けにホームページ制作を手がけていたクライアント様は、単なるホームページ制作支援だけでなく、そこへの集客までをトータルでサポートできる仕組みの必要性を感じていました。

プラットフォーム開発で目指したもの

クライアント様が助成金を獲得されたことで、この地域密着型のイベント情報プラットフォーム開発がスタートしました。
取り組んだ課題は以下のようなものでした。

  • 地域事業者が抱える本質的な課題は、情報発信のコストと効果のバランスでした。低価格でホームページは用意できたとして、そこへの流入を増やすための施策には継続的な多くのリソースが必要です。
  • SNSなど既存のプラットフォームや広告掲載は登録や決済などのハードルが高く、地域事業者が気軽に活用できるものではありませんでした。

導入内容:使いやすさと拡張性の両立

この課題を解決するため、以下の3つの機能を統合したプラットフォームの構築を提案しました。

Webアプリケーション「よきかな」

地域事業者のイベント情報の掲載・検索を行うWebアプリケーションです。
スマートフォンでの利用を最優先に設計し、iPhoneでもAndroidでも、アプリのインストール不要で瞬時に情報にアクセスできます。また、検索エンジンにも最適化されているため、地域の方々が必要な情報に自然に出会えます。

開発に用いた技術も工夫しています。
従来型のWebサイトで多くのイベント情報を表示しようとすると、サーバーでの処理に時間がかかり、ユーザーを待たせてしまう課題がありました。「よきかな」では、最新のJamstack構築(詳しくはこちら)を採用することで、これをクリアし、瞬時にページを閲覧・遷移できます。
また、イベントやコラム情報を貯めるデータベースへの直接アクセスが不要なため、セキュリティリスクも大幅に低減しました。
さらに、検索エンジンもコンテンツを正確に認識できるため、イベント情報の検索上位表示も実現しています。

管理画面では、直感的でシンプルなインターフェースでイベント情報を入力でき、公開と同時に自動でサイト全体が最適化されます。
このように、閲覧者、運営者のそれぞれにストレスのない体験を提供しています。

LINE公式アカウント

「よきかな」に掲載される新規イベントを定期的に通知するためにLINE公式アカウントを用意しました。すでに活用人口の多いLINEを活用することで、ユーザー登録のハードルを大幅に低減させることが目的です。
また、イベント情報の配信だけでなく、イベント掲載申込への導線も載せることで、イベントの参加者とマネタイズポイントである掲載者をシームレスに管理する工夫を施しました。

Square決済

プラットフォーム内での会員登録や認証機能の実装を避け、代わりにSquareのURL決済を採用しました。これにより、イベント主催者は慣れ親しんだLINEから簡単に掲載手続きを完了できる仕組みを実現しました。

導入効果:地域情報のハブへ

プラットフォーム導入後、LINE公式アカウントは500人以上の登録者を獲得し、LINE公式アカウントへの投稿記事は1件あたり10〜100回のクリックを記録。人気イベントページでは1イベントで700〜800PVを達成するなど、地域の情報ハブとしての役割を確立しています。

高速な表示速度と最適化された構造により、検索エンジンからの評価も高く、特に夏祭りなどの恒例イベント情報では公式サイトよりも検索上位に表示されることも。地域のイベント情報を求めるユーザーを確実に捉えています。

また、過去のイベント情報がデータベースに蓄積され続けることで、新たな価値も生まれています。SNSでは一時的な告知に留まりがちなイベント情報が、検索エンジンに最適化されたWebサイトとして残り続けることで、イベント終了後も閲覧者から主催者へ「また同じイベントを開催してほしい」という問い合わせが生まれるなど、主催者と参加希望者の長期的な接点となっています。

デジタル技術で実現する、新たなビジネスの可能性

現在、「よきかな」は20件以上のイベント情報を常時掲載し、プラットフォームとしての価値を着実に高めています。技術的な革新性と、ビジネスニーズへの深い理解が、このプロジェクトの成功を支えています。
「地域に根ざした事業者様の情報を、より確実に必要な方々へ届けたい」という想いから始まったプロジェクトは、今、情報発信と集客の課題を解決する効果的な仕組みを提供し、未来のビジネスチャンスを広げています。

TamaTは、最新のJamstack技術とビジネス課題への深い理解を組み合わせ、御社の未来に最適なソリューションをご提案いたします。ウェブサイトの運用に悩む経営者の方、より効果的な情報発信をお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。