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- TamaTの開発事情 -
HTML/CSSの静的サイトを、デザインそのままにJamstack化する
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2026.06.18
HTMLとCSSでサイトを組むところまでは自社でできる。けれど、ヘッドレスCMSとの連携やビルド・デプロイの構築まで含めた「Jamstack化」となると、専任のエンジニアや相応の学習コストが必要になる——。制作会社にとって、ここは一つの分かれ目です。
デザインやマークアップは、自分たちの手で仕上げられる。それなら、0→1から丸ごと外注する必要はありません。手元のマークアップを土台に、Jamstack化の部分だけを切り出して任せる——そういう分担が成り立ちます。
すでに納品・運用している静的サイトを、後からCMS化したい。そうした静的サイトのCMS化も、同じ考え方で進められます。
「デザイン資産を活かす」とは、具体的に何を指すのか
ここで言うJamstack化は、見た目を作り直すリニューアルではありません。すでにあるHTML/CSS(およびJavaScript)をゼロから組み直さず、そのままJamstackの土台として移植する作業です。
- デザインの再現性は基本的に100%。デザイナー・コーダーの再作業は発生しません。
- 変わるのは「見た目」ではなく「構造」。静的なファイルの上に、更新できる仕組み・速さ・安全性を載せ替えます。
- マークアップは、すでに手元にある資産です。TamaTはそれを壊さず、運用に耐える形へ作り替えます。
つまり、得意な部分はそのまま残し、手間のかかる裏側の実装だけをTamaTが引き受ける、という分担です。
こんな分担ができます
1. マークアップは自前で、Jamstack化だけ外注
デザインとコーディングは自分たちで仕上げ、ヘッドレスCMS連携・ビルド・デプロイ周りだけをTamaTが担当します。自分で書いたHTMLのCMS化だけを切り出して任せるイメージです。Jamstack専任のエンジニアを抱えなくても、Jamstackの案件を受けられるようになります。
2. 運用中の静的サイトを、部分的にCMS化する
「お知らせとブログだけ、コードを触らずに更新できるようにしたい」——そうした部分的なCMS化に対応します。全ページを一気にCMS化する必要はなく、更新が必要な箇所だけを切り出してCMS化できます。
どうやって載せ替えるのか
仕組みを簡単に整理します。TamaTがこの用途で第一に採用するのは Astro です。
- 既存のHTML/CSSをAstroへ移植する。 既存のマークアップを
.astroファイルへほぼそのまま持ち込み、共通部分をコンポーネントとして切り出します。見た目を保ったまま静的生成(SG)に乗せます。 - 更新したい箇所だけをヘッドレスCMS(microCMSなど)と連携する。 全ページのCMS化も、一部だけの部分的なCMS化も選べます。
- ビルドからデプロイまでを自動化する。 GitHub ActionsなどでCMSの更新をトリガーに自動公開する仕組みを構築します。更新する人はCMSを操作するだけで、サイトに反映されます。
なぜAstroなのか——既存資産との相性
「デザインそのまま・最小工数」というこの用途で、Astroは特に相性のよい選択肢です。
- 既存のHTML/CSSをほぼ書き換えずに持ち込める。 ReactのようにJSXへ書き直す必要も、状態管理の作法を持ち込む必要もありません。手元のマークアップが、ほぼそのまま動く土台になります。
- デフォルトでJavaScriptを出力しない。 必要な箇所にだけ動きを足す設計なので、静的サイトの軽さがそのまま活きます。表示速度の優位は自然に確保されます。
- 移植の工数が読みやすい。 書き換え量が小さいぶん、見積もりも進行も安定します。外注する側から見れば、スケジュールが読みやすくなるということです。
より高度なアプリケーション要件(認証、複雑な動的処理など)が絡む場合はNext.jsを選ぶこともありますが、既存の静的サイトをデザインそのままにJamstack化する用途では、Astroが最短ルートになります。
ここで一点、誤解されやすい区別を補足します。Jamstackは「ノーコードのように誰でも簡単に作れる」ものではありません。構築フェーズは専門的な開発が必要です。一方で、運用フェーズはCMSから誰でも更新できる。難しいのは作るときだけで、運用する人にとってはむしろ簡単になる、という性質のものです。
Jamstack化で得られる価値
Jamstack化した先で得られるものを整理します。
圧倒的な速度
事前に静的ページを生成しておくため、表示が速い。これはUXの話にとどまりません。
近年、生成AIの回答に情報源として引用されるかどうかが、サイト評価の無視できない要素になっています。RAGと呼ばれる仕組みでは、AIが回答を作る際にサイトの中身を取りに行きますが、ここには時間制限があります。表示の遅いサイトは取得が間に合わず、引用候補から外れる。「順位が下がる」のではなく「候補にすら残れない」——速度はこの領域では合否を分ける条件です。Jamstackの速さは、そのまま提案材料になります。
強固なセキュリティ
フロントエンドとバックエンドが分離され、攻撃対象面が小さくなります。WordPressのように、プラグイン起因の脆弱性を追い続ける運用からも解放されます。
更新性と、運用の軽さ
非エンジニアでもCMSから更新できる。プラグインの肥大化やバージョン管理に追われることもない。運用の負荷そのものが下がります。
制作事例:大手飲食チェーンのサイト
TamaTは、ある大手飲食チェーンのサイトリニューアルで、まさにこの「既存静的サイトを活かしたJamstack化」を担当しました (事例ページ)。
- 既存の静的サイトを一部だけCMS化
- 既存ファイルをAstroへ置き換え
- CMSからコンテンツを取得し反映する仕組みを構築
- デプロイ処理を自動化(Astro × microCMS、CI/CDはGitHub Actions)
全面的な作り直しではなく、既存の資産を土台に、更新したい箇所と公開フローだけを作り替える——この記事で述べてきた進め方を、実案件で形にしています。
このほかにも、整体院サイトのリニューアルでのパフォーマンス向上など、Jamstack構築の実績を重ねています。
よくある質問
デザインは本当にそのまま残りますか?
はい。既存のHTML/CSSを土台にするため、見た目はそのまま再現されます。デザインを変える作業ではありません。
どこまで部分的にCMS化できますか?
1ページ単位、1セクション単位でも可能です。更新の必要がない箇所は静的なまま残せます。
何をお渡しすればいいですか?
既存のソース一式(HTML/CSS/JS、画像、可能であればリポジトリ)があれば進められます。Figmaなどのデザインデータがあれば、なお正確に進みます。
公開先(デプロイ先)はどこになりますか?
NetlifyやVercelを使うことが多いです。Gitと連携して更新のたびに自動でビルド・公開でき、CDN配信で表示も速く、小規模なら無料枠から始められます。すでにAWSなど特定の環境がある場合は、それに合わせることも可能で、前述の飲食チェーンの事例ではAWS S3へGitHub Actionsで自動デプロイしています。生成物は静的ファイルなので配信先は比較的自由に選べ、独自ドメインもそのまま引き継げます。
まずは現状のサイトを見せてください
「このサイトを、デザインを変えずにCMS連携できるか」「この部分だけ更新できるようにしたい」——具体的なサイトがあれば、実現できるかどうかはすぐにお答えできます。
オンラインでの30分の相談からお気軽にどうぞ。
