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- TamaTの開発事情 -
React 19のReact Compilerを触ってみた
2024.11.21
Webアプリ開発
ReactやNext.jsで開発を進める中で、パフォーマンス最適化やベストプラクティスの実装に、どのような課題を感じていますか?新しいReact 19で導入される「React Compiler」について、実践的な視点で解説していきます。
開発現場での「あるある」課題
Next.jsでの開発において、こんな課題を感じていませんか?
- 「useCallback」や「useMemo」の使い所の判断
- パフォーマンス最適化の実装方法
- 実装ごとの正当性の判断
- ベストプラクティスの実践
React Compilerは、これらの課題を解決する可能性を秘めています。
React Compilerの威力
Before:従来の実装パターン
// 最適化のために複雑になりがちなコード
import { useMemo, useCallback } from 'react'
function ProductList({ products }) {
const sortedProducts = useMemo(() => {
return products.sort((a, b) => b.price - a.price)
}, [products])
const handleClick = useCallback((id) => {
console.log(id)
}, [])
return (
<div>
{sortedProducts.map(product => (
<ProductItem
key={product.id}
product={product}
onClick={handleClick}
/>
))}
</div>
)
}
After:React Compiler導入後
// シンプルで可読性の高いコード
function ProductList({ products }) {
const sortedProducts = products.sort((a, b) => b.price - a.price)
const handleClick = (id) => {
console.log(id)
}
return (
<div>
{sortedProducts.map(product => (
<ProductItem
key={product.id}
product={product}
onClick={handleClick}
/>
))}
</div>
)
}
React Compilerが必要な最適化を自動で行うため、開発者は実装の本質に集中できます。
Next.jsでの実装方法
基本的な設定はシンプルです:
// next.config.js
module.exports = {
experimental: {
reactCompiler: true
}
}
この設定だけで最適化の恩恵を受けられます。
実践的なQ&A
Q1: 既存のuseCallbackやuseMemoは書き直す必要がある?
A: 必要ありません。既存のコードは動作し続けます。新しく書くコードから徐々にシンプルな形に移行していけます。
Q2: パフォーマンスは大丈夫?
A: React Compilerは賢く判断して最適化してくれます。むしろ手動での最適化より効率的なケースも多いです。
Q3: デバッグはやりづらくならない?
A: 開発モードでは最適化の過程を確認できる機能も提供される予定です。
TamaTにご相談いただく理由
多くの開発チームから、以下のようなご相談をいただいています:
- 「React/Next.jsの開発を任せたいけど、どこから始めればいいか分からない」
- 「新しい技術を導入したいけど、失敗が怖い」
- 「チーム内でのReactの知見が限られている」
私たちは、そんな課題に対して実践的なサポートを提供しています:
1. スムーズな技術導入
- チームの状況に応じた進め方
- 現実的なスケジュール設定
- 確実な技術移管
2. 継続的なフォロー
- 定期的な技術相談
- トラブル時の速やかな対応
- ナレッジの共有
さいごに
React/Next.jsの開発、特にReact 19のような新しい技術への移行は、経験豊富なパートナーがいると心強いものです。
TamaTは、2014年からReactに携わってきた経験を活かし、皆さんのReact/Next.js開発の確かなパートナーとなることをお約束します。
プロジェクトについて、まずはお気軽にご相談ください。実践的なサポートで、確実な開発の成功をお手伝いいたします。